自己紹介は前回済ませましたので今回からZUN絵風イラストを描き始めてみたいと思います。
前回はこちら
今回の記事の主な内容は「個人的に描いている際に気をつけている事」などです。……と話に入る前に、この場を借りて大事な事を2点申し上げます。
★あくまでこの記事は「自分ならこうする」というだけのものです。
ただの原作が好きな1ファンが、好きすぎるが故に書き始めた記事です。故に100%同じ絵柄を描くなんてそもそも無理ですし「これが正しい真似の仕方!」なんて烏滸がましい記事ではありません。
東方projectのファンの方々が、見るだけでなく創作という形で何かをしたいと思った際に、その手段における1つの意見としてお読みください。
★基本的にはデジタルで話をしていますが、頭身や線画などアナログでもやる事は変わりません。塗り方も基本的に色鉛筆でも代用できると思います。「デジタルの方がいい」なんて事はなくそれぞれに味があるので、好きな手法を取ってみてください。(今のご時世、無料でデジタルイラストもできますから両方触ったほうがお得なのは間違いないです)
……だいぶ前置きが長くなりましたね。お待たせいたしました。
それでは実際に見ていきましょう。
①ZUN絵の推移
画像引用元:東方Project・東方紅魔郷・東方妖々夢・東方永夜抄・東方花映塚・東方風神録・東方地霊殿東方星蓮船・東方神霊廟・東方輝針城・東方紺珠伝・東方天空璋・東方鬼形獣・東方虹龍洞
前回の記事でもチラッとお話した内容なのですが、そもそも一概にZUN絵といっても世代等によって絵柄に大きな変化があります。
特に紅〜輝に至っては毎作品ごとに頭身や塗り方も違うので、描く際には絵柄を絞って描く必要があると思います。 では紺以降はといいますとほぼ頭身が安定している為、顔の描き方や塗り方を変えるだけでも雰囲気を演出しやすいです。
何が言いたいかというと「もし特にコレといって画風が決まっていないなら紺以降の絵柄を意識するとよい」と言う事です。
紅〜輝のような作品は画風の個性が強い為、上手く特徴を捉える事ができれば物凄く映えるイラストが描けるとは思います。
きっと得手不得手がありますので、色々書いてみて自分の得意な作風を探してみましょう。
②ZUN絵全般に言える共通点
とは言っても1人の制作者によって生み出された作品なので、様々な絵柄の中にも共通点が存在します。(個人的な主観なので鵜吞みにしないで下さい)
★目が割と離れている
★横を向いているイラストはだいたい寄り目
★髪の束感
★幼めの頭身
★世代的に前期は水彩塗り、後期はアニメ塗り
このほかにも様々な特徴はありますが、それは各作品の説明時に掘り下げていきたいと思います。
ちなみにこのイラストを拡大してもらうとわかるのですが、物凄く線画が雑なんですよね。きれいな線画を描く事ももちろん大事なのですが、特徴を捉えるように頑張る事の大事さが伝わるといいなと思ってます。
なおZUN絵風イラストを描く際は、どれか1キャラを見て描くと「髪と服だけ違う、ほぼそのキャラ」みたいな事になりがちなので各作品に登場する全キャラを並べて描いてみるといいです。
余談ですが、このイラストや後に出てくる2枚のイラストも同じ所要時間(1h)で描くという事にも挑戦してみました。
ポイントを変えるによってイラストにどのような変化が出るかも見てみてください。
③ZUN絵風イラストを描く際にやりがちな事
ここからは「描いてみたけどなんか違うな……」って悩まれてる方へ向けた内容です。
まずは1パターン目、そもそもイラストを描くのが苦手だという人の特徴です。
私自身が実際にやらかした経験則を以下の通りに纏めてみました。
実際に見てみましょう。
★パーツの配置や描き方がうまくいかない
★手や足の描き方がざっくりになりがち
→ここら辺はZUN絵風イラストに限らず起こり得る事です。
下書きの描き方なども一緒に試してみるといいかもしれません。
自分に合ったやり方を探してみましょう。
さて次に2パターン目、これは原作リスペクトしつつ、己の画風を上乗せしたものです。
「己の個性を殺して真似するのが創作」だとは思わないのでこういう創作も1つの形でアリだなぁって思っています。
どんなに近づけて描こうとしたところで全員必ず手癖があります。
私もこのラボ始動の際、執筆したことを公表していなかったのに宣伝イラストだけで私だとバレていました。
個性を否定的に捉える必要はないです。
無理に特徴を殺すのではなく、色々な画風を取り入れて描いてみましょう。
④アタリについて
次回から入る各作品風の講座をする前に、ZUN絵風イラストに限らずお絵描きの基本となるアタリの描き方を今回は触れておきます。
……正直、やり方は人それぞれです。
描き方の例をあげると
・円柱などを組み合わせる
と言った具合に皆さんがどこかで見た事あるようなのがゴロゴロ転がっています。
かくいう私はと言いますと、あまり上記の方法が得意ではないので
ざっくり描いた後に服を描き足したり、軽くベタ塗りして違和感があるところを直したりしています。
かなり効率悪いですが、私はこれでしか描けません。
各手法でメリットデメリットはありますが特に正解はないので、バランスさえ取れるならなんでもいいと思います。
「習うより慣れろ」だと思うので色々試してみてください。
⑤最後に
今回の記事のポイントは冒頭から何度も言っている通り「己の創作の形を探す事が大事」と言う事です。
このやり方が絶対、という「正解の創作」なんてものは存在しません。
線画に限らず色味や塗り方も、どこまで原作に寄せたいか次第です。
本記事で塗り方などに触れなかったのもこの為です。
「原作に限りなく寄せたい」と思う人は私と似た様な感性だっただけだと思います。
これも1つの創作の形です。
「これは神主の真似してるだけで創作ではない」と思う方もきっといると思います。それもまた1つの創作の形です。
棲み分けは違えど、東方が好きな事には変わりない事だけはお互いに忘れてはいけません。
原作/製作者へのリスペクトを持って様々な形の創作をしてみてください。
次回以降の記事では、そんな私なりの創作活動にお付き合い頂ければ幸いです。
P.S.
私の使用機材は以下の通りです。
ソフト :CLIP STUDIO PAINT
ペンタブ:Wacom製ペンタブレット
Intuos Pen & Touch 油彩制作用モデル Sサイズ CTH-480/S2
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