【ZUN絵風講座】永夜抄っぽい描き方編【第5回】

ZUN Style Art

改めましてこんぶです。
今回は非常に難易度が高い(当社比)永夜抄風にチャレンジしていきたいと思います。

それでは読むのに時間がかかりますので、その間に水羊羹でもどうぞ。

こんぶ
こんぶ

前置きは第三回「紅魔郷風」の前書きをご参照ください。

【ZUN絵風講座】紅魔郷っぽい描き方編【第3回】
改めまして、こんぶです。 皆様お待たせいたしました。 今回からいよいよ実際にイラストを描いていきましょう。 栄えある最初の本格的な記事は「紅魔郷風」です。 この記事での解説は主に立ち絵風のイラストを対象としています。 ED風などについ...

⓪頭身を確認する

まずは恒例の頭身チェックです。なんだか妖々夢に比べて幼くなった様な印象を受けますね。どこが変わったかと言うと足の長さです。今度は若干短くなりましたね。
6頭身だった妖々夢に比べて頭身が若干縮まり、おおよそ5頭身になりました。

紅魔郷と同じ頭身なのですが、大きなクリクリした目によりデフォルメ感が増し、紅魔郷よりも幼い印象になった気がしますね。

①ラフ画を描く

では下書きを描いていきましょう。
今回は天空璋ポーズの霊夢を描いていきます。

毎度の如く、先ほどの頭身図を改造しました。清書の項目でもちょっと触れますが、顔以外で永夜抄感を出す要素としてスカートがあります。
よく描きがちな台形の様な形ではなく円のような独特な広がり方をしているので、そこを意識してみるといいかもしれません。(花映塚でも見られる特徴ですね)

立ちポーズについては紅魔郷〜同様、あまりアグレッシブなポーズではなく棒立ちで足を広げて、腕だけでポーズをキメるような印象です。

頭身のイメージが出来たら線画に移っていきましょう。

②線画を清書する

続いて線画です。細めのペンで描きましょう。
「よくみたら線画があるな」くらいの感覚でいいと思います。

さて細かなポイントについては以下の通りです。

線画を描いている際、目の距離感や口の位置などが狂いやすいです。
思ってるより目と鼻と口の距離感は近いですね。

描くのが苦手で「線画を描いただけでは完成イメージが湧きにくい」という方は、目だけでもベタ塗りしてみると違和感に気付きやすいと思います。
出来るだけこの段階で調整してみましょう。

なお前髪の線画は、殆ど描いておりません。必要最低限だけ描いて、塗りでボリュームや髪の流れなどを調整してみましょう。

③色を塗る

(1)ベタ塗り

まずはザッとベタ塗りしていきましょう。
ここでのポイントは「服は原色よりも暗い色だが、完成イメージよりワントーン明るくする」と言う点です。

後述しますが、永夜抄は服に暗いモヤの様なものがかかっておりイラストを描き終えた際に思ってるより更に暗い色になってしまいます。

レイヤーなどで色は調整できるのでこの時点ではあまり深く考えなくてもいいですが、意識してみると良いです。

(2)肌の影

肌の塗り方は紅魔〜と変わりません。
水彩ペンで首回りや顔の輪郭、服の境界線などを塗っていきましょう。
おでこにガッツリ影を塗るとそれっぽくなります。

(3)目の塗り方

永夜抄は三日月型っぽいハイライトが特徴的です。
瞳孔を塗ってからフチを塗ると綺麗に塗れます。

水彩ペンを用いて、全体的に輪郭をボヤかしながら塗っていきましょう。

(4)髪の塗り方

ここが難所です。
では何処が難所かというと、ハイライトの残し方がかなり細かいんですね。
実際に見てみましょう。

塗り方自体はこれまで同様「白からハイライトを残しながら塗っていく」という手法なのですが、永夜抄風に至っては自分は「全体的に少し荒めに塗る」事で、塗り漏れを重ねていって細かく塗っている様に見せています。

(5)服の影

ここまで来たらあと少しです。
服……永夜抄感を出すのに最も重要な部分ですね。

大まかですが塗るエリアとしては前回同様、腰や肩周りを中心としています。

前までの記事と違い、正直コレだけ見ても複雑でどう塗っているか分かり辛いですよね。
それだけ永夜抄は独特な塗り方をしています。

紅魔郷や妖々夢と比べると「頭身」や「線画のポイント」「塗る場所」はそこまで変わらずとも、「塗り方」がかなり異なっています。

こんぶ
こんぶ

第3回の記事でもチラッと触れましたが、初期作品において各作品の描き分ける際に私が1番気にしているのはこの「塗り方」です。

では実際に影塗りの各工程を分解してみましょう。

特に永夜抄風を出すにあたって大事なポイントは主に以下の3つです。
・②モヤがかかっている
・③影が細かい
・⑤服にハイライトが入っている

補足としてはまず②のモヤについて。
難しいこと考えずに適度に描いてみましょう。

水彩ペンで描いてもいいのですが、出来るだけ楽に描くなら雲ペンなどを使うと便利です。
濃く塗りすぎたり、沢山塗ってしまうと非常に暗い絵になるので注意してください。

続いて③……これは画像の通りです。
服の色が過去作に比べて暗い分、影の色もいつもより暗く濃い色を意識してみてください。

最後に、⑤のハイライトについてはキャラによって有無があるので、完成時に物足りない場合に塗ってみるといいかもしれません。

④仕上げをする

毎度の工程です。
最後に一手間加えていきましょう。

なお今回はオーラはつけません。
永夜抄だと6面ボスの2人にはオーラが付いていますが少数派です。
むやみやたら描く必要はないでしょう。

(1)線画の色を変える

出来るだけ線画が目立たない様に、隣接する部分の影の色と似た様な色で塗ってみてください。ボヤけた印象になります。

(2)画質を落とす

今回は2000×2000から1000×1000まで解像度を下げました。
粗く塗った髪や服などがいい感じにボヤけて馴染んだ様に見えますね。

こんぶ
こんぶ

この工程は自己満です。お好みでどうぞ。

⑤最後に

ここまでお疲れさまでした。
どうでしょう、皆様は再現できましたか?余談ですが、かなり昔に永夜抄風について纏めた画像がありましたので掲載しておきます。

今回の記事と同じような内容ですが、大分省略していますね。
これだけでもポイントを押さえておくと描きやすいのかなと思います。

ところで、なんだか最近色々な所で「ラボ見たよ」なんてお声がけを聞いて感謝感激です。
記事へのコメント、ならびにTwitter等でハッシュタグ#東方風ラボでイラストなど投稿していただけると励みになります。どうぞ宜しくお願いします。また次回でお会いしましょう。

ねぇねぇ妖夢。紅魔郷、妖々夢、と来て次は永夜抄よ。
次は花映塚かしらね。

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